カイケンコーポレーション

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KAIKEN MESSAGE カイケンから、いまお伝えしたいこと

自然脅威に強い家造り

 今回この記事を書くにあたって、どうしてもスムーズに筆が進みませんでした。私はプロの物書きではありませんので、いつもはその時々の出来事と住宅に関連したことを結び付けながら頭の整理をいたします。
 しかし今年は新型コロナの影響に始まり、大きな自然災害も多発しているため、どうしても記事がマイナスイメージの内容に寄ってしまいます。

 被害に遭われた方々には心からのお見舞いを申し上げますと共に、記事を読むにあたっては辛い気持ちになってしまう内容もあるかと存じますが、どうかお許しくださいませ。

 皆様も記憶に新しいかと思いますが、九州豪雨では熊本県人吉・球磨地方を流れる球磨川が氾濫し、記録的な大雨により尋常ではない被害が発生してしまいました。特にお伝えしたいのは、本来であれば安全圏と呼べる場所ですら被害に遭遇してしまったという事実です。
 元来安全な場所に建立されるお宮や神社ですが、今回の豪雨で長年の歴史を持つ青井阿蘇神社も浸水被害を受けてしまいました。今から約1200年前の大同元年(806年)に建立された、国宝指定の由緒ある神社です。つまり1200年間の歴史の中で初めて浸水被害を受けてしまったということになります。
 いかにこの豪雨が恐ろしいものであったか、言葉では表現できません。
 弊社のさつま工場は人吉・球磨地方との県境に接する場所にあります。この豪雨の影響で第一工場の正面横、本工場へと続くアプローチ道路脇の法面が、高さ10メートル、幅20メートルの範囲で崩壊しました。
 想像すらしていないまさかの出来事でした。さらには事務所横に配置している防火用水兼用の池の水も溢れ、12年前からそこに放している鯉もほぼ全滅してしまいました。100トン近くも雨水を溜め込んでおける池ですら、許容することができなかったのです。
 しかしその後時間が経って池を眺めていると、難を逃れた鯉が一匹だけ残っていたようで、体はボロボロでしたが、とても優しい目をしており、何かが宿っているような、そして何かを伝えようとしているような、そんな雰囲気を醸し出していました。

 猛暑についても特筆すべきことと思います。連日38℃を超える日が続き、熱中症にかかってしまう人々が続出しました。新型コロナの影響と重なり医療機関も大変だったと聞いています。外出自粛やテレワーク等で室内に居る時間も大幅に増えているので、光熱費においても多大な影響が出たのではないでしょうか。

 8月までに新型コロナ、大雨、猛暑と次々に大変な時期が続きました。さらに9月に入ってからは、台風9号、10号が連続して発生し、九州エリアに猛威を振るいました。しかしながら10号は過去に経験したことがない脅威だと各メディアでも早くから報じられておりましたので、避難の対応や備えがこれまでに比べスピーディに行われ、被害の拡大を大幅に防ぐことができたのではないかと考えます。
 弊社の工場でも5年前の台風では大きな被害に遭いましたが、今回は完全な備えにより被害を受けることなく無事にやり過ごすことができました。
 沖縄や九州の人々は昔から台風に備える心の準備が出来ているように思います。今回の備えの在り方は、きっと今後の台風対策においても大いに役立つことは間違いありません。

 人間は、自然の脅威に対して非常に弱い存在です。一方で、動植物はその中でも逞しく生き抜く術を知っているように感じます。
 工場のブルーベリーの木には溢れんばかりにたくさんの実が付きました。栗の木は昨年よりも実は少ないですが、それでも一生懸命に生きようとしている姿が伺えます。今年も栗拾いをするのが楽しみです。

 新型コロナの発生以降、すべての社会機能が最悪の状況であり、先が見えません。しかし苦しい状況の中だからこそ生まれる、新しい哲学やアイディア、生き方、家造りの方向性もあると思います。
 弊社が長年研究開発した「空気がうまい家」は災害やウイルスに負けない家としての付加価値を備えており、これまでも、そしてこれからも人々の生活を支えてくれる存在になると信じております。

 最後に明るい話題をひとつだけ。
 9月7日、IOCのコーツ副会長から「東京オリンピックは間違いなく新型コロナウイルスを克服したことを象徴した大会になる。そのときに新型コロナウイルスがあろうとなかろうと、予定通り来年7月23日に開幕する」と発表があり、東京オリンピック・パラリンピックの予定通りの開催に希望が示されました。

カイケンコーポレーション株式会社 代表
 健康住宅アドバイザー
  浦上 直