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【Featuring SAiN73】「根気」の出身地 〜疲れた時に元気を取り戻すヒント〜

2022.06.30

    04山登り

     

    「もうダメだ。頭が疲れた。」

    「夏に向けて筋トレしようと思ったけれど、もう無理。」

    こんなことを子ども達が言い出すと、あなたは何て声を掛けるでしょうか。

    いろんな言葉掛けが考えられますが、きっと、

    「根気がないなぁ。もっと根気強くいかないと…。」

    なんて声を掛ける方も多いと思います。

    先日、ある中学校の先生と話をしていても、「根気」「根性」が話題になりました。

    「よく分からないけれど、年々、子ども達の根気・粘り強さみたいなものが、弱くなってきている気がするんだ。何でだと思う?」

    こんなことを言われたことを機に、改めて「根気」の出所の様なものについて考えてみました。

    いろんな方から「根気強くいけ!」「粘り強さは大切だ!」なんて言われても根気強くなるとは思えませんから、違った角度から根気の出所を考えてみようと思ったのです。

     

    人がもっている能力は、必要なら伸びる。

     

    以前、長男と「音楽を聞きながら勉強をすることは、効率的かどうか。」

    なんてことを真剣に考えてみたことがあります。

    この問題を考えるにあたって「なぜ、人間には耳があるのか?」というところまで遡ってみました。

    ・人と会話をするため。

    ・周りの音を聞いて状況を判断するため。

    ・危険を察知して、命を守るため。

    こんな考えが出てきました。

    例えば、目の前に美味しそうな獲物が居て、狩りをするとしましょう。

    あなたは、獲物の動きに集中し、攻撃のタイミングを考えますが、耳が聞こえなければ、背後から近寄ってきたクマの存在に気付かず、襲われてしまうかもしれません。

    反対に、背後の音までがしっかりと聞こえていたなら、クマの存在にいち早く気付き、命を守れる可能性が高まります。

    この様に考えると、私たちに耳があり、様々な音が聞こえるというのは、命を守るために必要なことだと言えます。

    現代は、クマに襲われるようなことは滅多にありませんが、自動車の気配・風の強さなども耳から感じ取り、状況にあった行動を私たちはとっています。

     

    同じように根気について考えてみると

     

    では、根気についてはどうでしょうか。

    自宅の庭の端にサンショの木があります。今年も四月に入ると新芽を出し始め、大好きな木の芽を毎日、たくさんいただきました。

    03木の芽(サンショの葉)

    そして、五月中旬になるとサンショの実をつけはじめました。

    大好きなサンショですが、サンショの実を楽しめるのは、せいぜい六月中旬くらいまでで、収穫できた分を全部食べてしまったら、来年の四月頃まで待たないといけません。

    昔のファーストフードとも言われるお蕎麦にしても、タネを蒔いてから口に入るまでに、八十日~百日もの時間が必要です。

    01蕎麦の芽

    つまり、「根気がなければ生きていけない」そんな暮らしだったために、古くから「根気・粘り強さは大切だ」なんて言われると同時に、多くの人が「根気・粘り強さ」を身に付けることができたのだと思います。

     

    現代は根気が不要な時代?

     

    こう考えてみると、「年々、子どもの根気が弱くなって来ている気がする…」と言われた中学校の先生の疑問の答えが見えてくる気がします。

    今は、「何か面白いことがしたい」「何か欲しい」と思えば、大抵のものは、簡単に手に入れることができます。

    来年まで待たないと命が危ないなんていうことはほとんど無くなりました。

    これからは、さらに新しい技術が開発され、自宅に居ながら、砂漠の旅も楽しめるようになるでしょう。

     

    こんな見方をすると、「命を維持する」という意味では、根気は必要なくなったのかもしれません。

    ところが、自分のしたいことを実現させるには、今の時代でも根気強さはとても大切です。

    この間に、現代の子ども達は戸惑っている様に感じるのです。

    ですから、時には、敢えて時間の掛かることを子ども達と楽しんでみてはどうでしょうか。

    例えば、

    ・家庭菜園に挑戦してみる。

    ・目標を決めて筋トレをしてみる。

    ・山登りに行ってみる。

    こんなことをしなくても、十分私たちは生きていくことができますが、やってみると意外とたくさんの発見があるものです。

     

    先日は、久しぶりに息子と近所の子ども達と一緒に山登りに行ってきました。

    体力的には、全員クタクタの筈なのに、なんとも言えない心地良さのようなものを感じることができました。

    疲れたなぁ…と感じた時に、コンピュータやスマホから離れ、庭木の剪定などをすると疲れがとれるような気がします。

     

    こんな不思議なことが起きるのも、先人がずっとそういう暮らしをしてきたからじゃないかなぁって思います。

    02庭に自生した三つ葉