カイケンコーポレーション

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【Featuring SAiN72】「〇〇らしく生きる」ということ

2022.03.28

    02体重をかける

     

    「随分、春らしくなりましたね。」

    なんていう挨拶がぴったりとくる時期になりました。

    昨日までは、冷え込みが厳しかったけれど、今日はポカポカとした陽気で、「お布団でも干そうか」そんな気持ちになれる日も随分増えてきました。

    この「〇〇らしい」というのは、どこから誕生するのか、そしてどうやって定着していくのか考えてみると面白い発見がありそうです。

     

    「子どもらしくない子ども」と「子どもらしい子ども」

     

    「最近の子どもは子どもらしくないね」なんて言われることも、よくある様に思います。

    では、どうして子どもが「子どもらしくない」って言われるのでしょうか。

    きっと、私たち大人の頭の中に、

    ・子どもは元気よく外で走り回って遊んでいるもの。

    ・夜九時を過ぎると、電池が切れたかの様に寝てしまうもの。

    ・雪が積もれば大喜びして、外に飛び出すもの。

    こんな姿が、当たり前の姿として焼き付いているために、イメージと違う子どもの姿を見ると「子どもらしくない」なんて思ってしまうのだと思います。

    一方で、スマホやタブレットが当たり前の様に子どもの世界に存在しているにも関わらず、外で走り回り、早々と寝る子どもを見かけると、その存在は貴重な様に感じ「子どもらしいなぁ」と感じるのではないでしょうか。

    つまり、時代が進み、私たち・子ども達の環境がガラリと変わっても、心のどこかでは、懐かしい風景が良いものとして、残っている様に思います。

     

    先日、ジブリ映画で有名な宮崎駿さんが運営されている保育園の話を耳にしました。

    通常の保育園の場合、

    ・できるだけ子どもが快適に過ごせるように空調をいれる。

    ・子ども達が安全に過ごせる様に部屋の作りに配慮する。

    ということがなされていますが、宮崎駿さんが運営されている保育園は、全く逆のことをされていることを知りました。

    ・できるだけ空調に頼らない作りにする。

    ・室内には段差を敢えて設ける。

    ・縁側を敢えて高めに設定する。

    ・子どもがドボンとはまることをイメージして池を作る。

    こんな作りにされているそうです。

    「ちょっと危険じゃないの?」と思うかもしれませんが、子どもが縁側から落ちることもなく、室内で大怪我をすることがないそうです。

    せいぜい、時々、池にはまる程度のことが起きるくらい。

    ジブリ映画に出てくる子ども達は、皆、「とても子どもらしい」と感じるのは、こうした背景があったのかと感じさせられました。

    最近「子どもらしくない」という言葉を聞く機会が増えてきましたが、その原因を作っているのは、私たち大人が、子どもが勝手に楽しむ場をどんどん削っていっているからかもしれません。

     

    生き物らしい生き物には酸素が必要?

     

    寒い冬が終わろうとしていますが、厳しい寒さだからこそ楽しめることもあります。

    それは、お味噌やお醤油の仕込み。

    ただ、お味噌作りで、不思議なことがあります。

    それは、「発酵食品なのにとことん空気を抜いて容器に詰める」ということです。

    03空気を抜く

    発酵食品は、ご存知の通り、生きた菌が活発に働いてくれるからこそ、美味しく変化していきます。

    にも関わらず、お味噌を仕込む時には「空気を抜く」とは、なんとも不思議な光景です。

    これを不思議だと感じるのは、私たちの中に「生き物が活動するには酸素が必要」だという認識があるからかもしれませんが、本当に生き物が生き物らしく活動するには、酸素が必要なのでしょうか。

     

    地球が誕生してから四十六億年もの年月が経ったと言われていますが、地球が誕生した頃の空気には酸素がありませんでした。

    そんな中で、生命体が誕生し、彼らは二酸化炭素を吸収し、酸素を排出していたのです。

    彼らからすれば、何にでもパッと結びついてしまう酸素なんて、邪魔な存在だったのです。

    実は、この当時からの性質を今でも受け継いでいるのがお味噌(麹)ですから、生きた菌を大豆に混ぜ合わせますが、酸素は必要ないのです。

    こんなことを、私たちの祖先は、経験を通して熟知しており、現代にまで受け継いできてくれたのです。

     

    本当の「〇〇らしい」という姿を見極める

     

    今回は、「子どもらしい」ということと「生き物らしい」ということを見てきました。

    時代とともに私たちの生活はどんどん変化し、「〇〇らしい」という概念は、今後もどんどん変わっていくでしょう。

    ところが、心のどこかには、「自然にある状態」を見て、なんだかホッとするなぁと感じる本能の様なものも私たちはもっている気がします。

    この機会に、「身の周りのものの本来あるべき姿はどういう状態だろう」なんて考えてみてはどうでしょうか。

     

    こんな事を言いながら、初めて味噌を仕込んだ時に、消毒が甘く、空気抜きも甘くて、たくさんの大豆を台無しにしてしまった苦い経験を思い出しているのです。

    01味噌と味噌汁