カイケンコーポレーション

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【Featuring SAiN67】人の優しさ 葉っぱの優しさ

2020.12.24

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    紅葉の時期、京都に住んでいると「いいですね」などと言われます。

    でも、葉が紅くなるのには少し寂しい物語も詰まっています。

    葉っぱが教えてくれた寂しい物語とお手伝いとの関係を紹介します。

     

    【なぁなぁ、なんで秋になると葉っぱは赤くなるの?】

     

    息子に「なんで、秋になると葉っぱは赤くなるの?」と質問されたことがあります。

    あまりにも当たり前のことで、その理由を考えたことがないという方も多いかもしれません。

     

    ある一本の木はこんなことを考えました。

    だんだん寒くなってきたなぁ・・・。

    寒くなってきたら太陽が当たる時間も短くなるし、光合成の効率も随分悪くなってしまう。

    それなら、無理をせずに熊の様に冬眠して、また、春になったら元気に活動しよう。

    こうして、ある木は冬の間は眠るという生き方を選びました。

    そうなると、光合成をする葉っぱは不要になります。

    だからと言って、そのまま葉を落とすなんて勿体ないことを自然界は行いません。

    少しでも「使えるものは使う」という発想で、葉に含まれる葉緑体でさえも自分の栄養に変えたのです。

    つまり、葉に含まれる緑色の葉緑体は吸収されるので、青々とした葉の色は気温が下がるとどんどん変化するのです。

    そして、栄養の吸収が終わると、葉は落とされ、木は冬眠へと入っていきます。

     

    【葉っぱは相手を思いやりつつ、自分にとってもプラスになる工夫をしている】

     

    この機会に、葉が元気に活動している時の工夫も詳しく観ていきましょう。

    植物の種類によって、葉は様々な形状をしていますが、その形状にも深い理由があります。

     

    【ギザギザに尖った葉っぱは優しさの象徴】

     

    例えば、ヒイラギの葉の周りはかなり鋭いギザギザがあります。

     

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    私は庭木の剪定などをしている最中に痛い目に何度もあいました。

    このギザギザに腹を立てたことが何度もありますが、当然、尖っているのには訳があります。

    それは、動物達から自分を守るため。

    ギザギザしている為に食べにくいという事は想像できます。

    ところが、このギザギザは高いところに生えている葉になるとなくなるのです。

    高いところは、そう簡単に動物に食べられる心配がないためです。

    つまり、彼らは攻撃をしたいのではなく、ただ身を守る一つの方法としてギザギザを身につけているということが分かります。

     

    【お年寄りにも優しい社会】

     

    樹木の葉は、基本的に若いものが上から生えていきます。

    光合成をするには、大きな葉を広げて、思い切り太陽を浴びたらいいのですが、決して大きな葉を上の方につけることはありません。

    モミジが切れ込みが入った形状をしているのも、自分にも日光が当たるが、下の方に生えている古い葉にも日光が当たる様に配慮した結果だと言われています。

     

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    【空気の流れさえも考えている】

     

    葉っぱの大切な役割は、二酸化炭素を取り込んで光合成をすること。

    この二酸化炭素を取り込む場所は、葉の裏側にある気孔と呼ばれるところです。

    葉っぱからすると、「日当たりが良いが、二酸化炭素がしっかり溜まる場所」が理想的ですが、そんな場所はそうそうありません。

    そこで、多くの葉は裏面を凸凹させ、二酸化炭素をキャッチしやすくしています。

    こうしてみると、普段何気なく目にする葉っぱも、精一杯自分のために工夫をしていることが分かります。

    と同時に、優しさの様なものを感じます。

    そして、ふと疑問に感じたことを今度は私が息子に質問してみました。

     

    【なぜ、いつも洗濯物を取り入れてたたんでくれるの?】

     

    学校や遊びから帰宅したら、息子は一番に洗濯物を取り入れてたたんでくれています。

    大抵、鼻歌を歌いながら・・・。

    なぜ、こんな習慣が始まったのか忘れてしまったので、「なぜ、いつも洗濯物を取り入れてたたんでくれるの?」と質問してみました。

    「自分の洗濯物を取り入れるついでやん。」

    自分が着たい服が干したままになっていたことがあったのかもしれません。

    ただ、それにしても、ついでに家族全員分の洗濯物をいつも取り入れてくれて、たたんでくれるのでとても助かります。

    まだたたみ方は下手ですが。

    けれども、人も葉と似たところがあるかもしれません。

    自分のしたいこともするけれど、少し周りのことも考えて、できることをする。

    本当は葉も人もちょっとした優しさを本能としてもって生まれてきているのでしょう。

    最近は、多くのことが映像化され、簡単で分かりやすい話が受け入れられる風潮が強いですが、時には本物に触れて、「なぜこんな事になっているのだろう?」と考える機会も大切にしたいと思った瞬間です。

     

    こんな小さな発見をした夜ですが、「夕飯の洗い物は誰がする?」なんて話になり、私はジャンケンに負けて先ほど、家族全員分の洗い物を終えたところです。

    洗い物にも優しさが広がる日を気長に待ってみたいと思います。

     

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    京都府宇治市

    渋谷浩一郎