カイケンコーポレーション

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【Featuring SAiN66】子どもの集中力と自然のルール

2020.09.28

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    大人も欲しいなぁ・・・ご飯を食べるのを忘れる程の集中力

     

    今年の夏は、大雨の連続に始まり、猛暑が続きました。

    その為か、「残暑が厳しいですね。」と言いながらも、ちょっとした涼しさが、とても涼しいように感じられます。

    それだけ厳しい夏でしたが、息子達は、テニス・バスケットボールに明け暮れ、随分たくましくなった気がします。

    大人は「暑い!暑い!」と言っている中で、子ども達は、なぜ、お昼ご飯を食べるのを忘れるくらい遊びに夢中になるのか考えてみたいなぁと思います。

     

    【人の行動にも「慣性の法則」がある】

     

    「慣性の法則」というのは、物理でよく使われる言葉ですが、自転車を例に挙げると分かりやすいです。

    自転車を漕ぎ出す時は、ペダルが重く大変です。ところが、一旦、進み出すと軽い力でどんどん進むことができます。

    反対に、ブレーキをかけてもすぐに止まることはできず、急ブレーキをかけた時には、体だけが前に行こうとします。

    これをもう少し一般化すると、物事は、「やりはじめ」がとても大変ですが、やりはじめてしまえば、今度は終えるのが大変ということがいえそうです。

    よく主婦の方がこんなことを言われます。

    「仕事から帰って、一旦座ったら動けなくなるから、座らずに家事をしないとね。」

    まさに、慣性の法則を見事に表現した言葉だと思います。

    実は、この「慣性の法則」の話を次男にしたことがあります。

     

    【じゃあ、学校から帰って すぐ宿題をしたらいいやん!】

     

    次男は、いつも帰宅するとすぐに宿題をやっているようです。

    「なんで、帰ってすぐに宿題をしているの?」と聞いてみると、

    「遊んでいる途中で、宿題は? 炊飯や洗濯物は? って言われたら嫌だもん。そんな質問もせんといて! 集中できひんから。」

    という返答でした。とにかく、遊びのための時間を確保するのに必死です。

    そして、やっと遊びに入ると「やることはやったし、文句ないやろ!」と言わんばかりに遊んでいます。

    念願の遊び時間に突入し、他に気になることも一切ないために、遊びに集中できるのだと思います。

    それにしても、ご飯を食べるのを忘れるくらい遊びに集中している姿には感心します。

     

    【玄関の植栽も「慣性の法則」の勢いに 便乗しているようです】

     

    十年前、施工の際に植えられた玄関の植栽も、「この地で生きたら良い」と感じているのでしょう。

    植えられた当初は、か弱い感じがしましたが、今では伸びるのがとても早いです。

    切っても切っても次々と葉を増やしていきます。

    きっと、彼らも「成長し出す」という「慣性の法則」の波に乗っているのでしょう。

    古代の数学者が見つけた自然界の法則を数列に表現したものがあります。

    「フィボナッチ数列」と呼ばれるもので、うさぎの増え方や木の枝分かれの様子が見事に表現されています。

    木のイメージで言うと、一本の幹は一つの枝を作り、次に二本、その次に三本、次は五本…と言う様に一度に増える枝はどんどん増えていくというものです。

    つまり、勢いに乗ると一度に増える枝も葉もとても多くなり、どんどん逞しくなっていくことが分かります。

    このように植物の成長を数字でみても成長の勢いにも「慣性の法則」の様なものを感じます。

     

    【大人が子どもや植物ほどの勢いに 乗りにくい理由は?】

     

    こんな風に、子どもや植物の勢いを見ると、そこに憧れる方も多いのではないでしょうか。

    もちろん、大人の場合もある程度、仕事や遊びに集中できますが、ご飯を食べるのを忘れるほど、何かに集中できる機会は滅多にありません。

    その理由は様々ですが、スマホがあるために何かに没頭しにくいともよく言われます。

    とても便利な道具ですが、仕事をしている時に、全く関係のない連絡が入ることもあり、なかなか「慣性の法則」が機能するほどの勢いに到達できない…ということが多いということです。

    最近、「スーパーシティー」という言葉をよく耳にします。

    情報量がますます増えて便利になりそうですが、「慣性の法則」の勢いに乗るのは難しくなるかもしれません。

    そんな事を考えながら、スマホを室内に置いて、庭の片隅の家庭菜園を耕していました。

    「耕す」という行為は、特別面白いものではありませんが、いざやり始めるとあっという間に時間が経過していました。

    やりだす前は「暑いし大変だなぁ」という気持ちがありましたが、不思議と夢中になるものです。

    どれだけ社会が便利になっても、長らく人と付き合ってきた、土や水、植物などと触れる機会を失ってはいけないのかもしれません。

     

    宿題を終えた次男は、いつもお米を研いでくれるのですが、キッチンの周りには結構水が飛び散っています。

    それでも、踏み台なしでなんとかキッチンを使える様になったのも成長かなぁと思いながら、飛び散った水を拭いています。

    その頃、次男の頭の中には遊びのことしかないのでしょう。トントンとバスケットボールを突く音が聞こえてきます。

     

     

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    フィボナッチ数列

    1・1・2・3・5・8・13・21・34・55・89…

    二つ前の数と一つ前の数を足した数が次の数になります。

    上の例で言えば、89の次の数は、55+89になります。

     

     

    京都府宇治市

    渋谷浩一郎