カイケンコーポレーション

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【Featuring SAiN65】三年目の赤紫蘇の気持ち

2020.06.27

    ミョウガダケ

     

    今年は、例年とは全く違った春の過ごし方をした方も多いと思います。

    私も例年なら、近所の方と集まり、春のキノコや山菜を採りにいくのですが、大人しく過ごそうとしました。

    それでも我慢できずに、息子達と少しだけ山と川に出かけて山菜摘みを楽しみました。

    ただ、例年と異なった時間を過ごすことで見えてきたことがあります。

    ・外に出て思い切り遊びたい

    ・友達と集まって楽しい会をしたい

    ・スポーツを楽しみたい

    やっぱり人って、こういう事が好きな生き物なんだなぁ…。

    きっとあなたも、「もの」が欲しいという気持ち以上に、こうした「体験的・活動的なこと」が好きなのかもしれないと、感じたのではないでしょうか。

    ところが、この話と矛盾する点も人はもっているようです。

     

    【何でも三年続けると上達するはずなのに…】

     

    いくら「体験的なこと」が好きな生き物と言っても、それを継続することは苦手だという側面を誰もがもっています。

    例えば、

    「健康のために毎日軽い運動をする」

    「新しい資格をとりたいから毎日勉強する時間を確保する」

    と心に誓っても、なかなか続けることはできません。しかも、それを三年以上も継続させるなんて、かなり難しいものです。

    そして、難しいからこそ、三年以上継続することができれば、見違えるほど人は成長することもできるし、大きな成果も出やすいということも私たちは知っています。

    「何かすることは好きだけど、続けるのは苦手」こうして言葉にしてみると、人って不思議だなぁと思うと同時に、不思議だからこそ面白いのかなぁと思います。

    こんな事を言っている私も、実は、最近継続に失敗したことがあります。

    「庭の端に生えている雑草を毎日少しずつでも抜こう」という計画です。

    もしこれを秋まで毎日実践すれば、きっと雑草一つない整備の行き届いた庭になるだろうと思ったのですが、残念ながら継続できない日も出てしまっています。一本でも雑草を抜けば、継続できたことになるのに。

     

    【なぜ、継続が大事だと分かっているのに挫折してしまうのだろう?】

     

    きっと、あなたも同じような疑問を感じたことがあると思います。

    私の場合は、「数日、雑草を抜かなくても何も困らないから」継続できなかったのではないかと考えました。その証拠に、「雑草を抜かなくては困るという状況になると、作業をするか?」と尋ねられると、「作業を行います」と即答します。多少、時間がなくても、体が疲れていてもきっと作業を行います。

    つまり、人は環境によって行動が大きく変わるということです。

    当たり前と言えば、当たり前の話なのですが、実は、庭に生えていた赤紫蘇は、環境の大切さと継続することの大切さを力強く教えてくれています。

     

    【三年目の赤紫蘇が教えてくれたこと】

     

    庭があると「家庭菜園でもしよう」と思われる方も多いと思います。

    我が家にも小さい庭がありますから、そこで家庭菜園を楽しんでいます。私の場合、香りの強い野菜が大好きなので、バジル・唐辛子・紫蘇・ネギなどを育てることが多いのですが、ホームセンターで種や苗を購入してきても、一年目はあまり成長しません。

    けれども、二年目になると種や苗を購入しなくても、雑草の様に生えてくるものもあります。なぜか、そうして生えてきたものは、世話をしなくてもたくましく育っていくものです。

     

    下の写真は、三年目を迎えた赤紫蘇です。

     

    赤紫蘇01

     

    もちろん、種を購入したものではありません。赤紫蘇には申し訳ないのですが、昨年生えていたことすら忘れていたにも関わらず、こうして生えてきているのです。

    彼らと話ができるととても楽しいと思うのですが、きっとこんな物語があったのでしょう。

    一年目は、

    「なんだか知らない土地に来たから生活しにくいなぁ。でも、なんとなくこの地のことが分かったから、子どもにはこの地で生きるコツを教えておこう。」

    そして、この地で生きる二世代目の赤紫蘇は、要領よく生き、我が家のそうめんの薬味として活躍してくれました。

    そして三年目。彼らは、もうこの地で生きるベテランなのでしょう。発芽する量も随分増えて、自信満々で芽を出し始めました。これから、大した世話をしなくてもたくましく育ってくれるだろうと思います。

     

    赤紫蘇は、動くことができないために、与えられた環境を受け入れるしか生きていく道はありません。それでも三年もの時が経つと、随分たくましくなることを教えてくれています。きっと味も香りもたくましくなっているだろうなぁと思いながら、つまみ喰いを我慢しています。

    少し間引いてもいいのですが、そうめん好きな息子達は、もう少し大きくなるのを待ってから、薬味として使いたいようなので、もうしばらく我慢することにします。

    この我慢は、あと少しの期間ですから、継続できると思います。

     

     

    京都府宇治市

    渋谷浩一郎