2020.04.07
そろそろ、学校も新年度が始まろうとしています。
2020年の4月は、コロナウィルスの影響もあり、通常通り新学期を迎える学校もあれば、休校期間を延期する学校もあるようです。
休校の措置については、様々な考え方がありますが、いずれにしても「決められた中で何ができるか考えてみる」ことが大切だと思います。
今回の休校で、「長年の夢が叶った」とお話してくださったのは、オンライン日本語補習校を運営されている吉田さん。
オンライン日本語補習校というのは、転勤などの都合で日本から海外に引っ越しをした子ども達に、日本の教育をオンラインで届ける学校です。
ですから、アメリカ・ブラジル・ペルー・オーストラリア・シンガポールなど様々な国の子ども達が、日々授業を受けています。
子ども達は、海外の生活が長いために英語が堪能ですが、日本語もバッチリですから、ただただ、感心することばかりです。
もちろん、日本の教育を届けるというのも狙いですが、あわせて日本独自の文化を届けることもオンライン日本語補習校の重要な役割だそうです。
ですから、吉田さんの一番の願いは、日本の子ども達とオンライン日本語補習校の生徒とが交流できる機会をもつことだったそうです。
ところが、そこに「時差」というどうしようもない壁があります。
例えば、アメリカの子どもが学校の授業を終えてオンラインの授業を受けるとなると当然、アメリカの夕方〜夜にかけての時間になります。
日本は午前中になるので、通常の状態だと日本の子ども達は学校に通っていることになってしまいます。
ところが、今回、日本の学校が休校になってしまったということで、私の息子達に
「授業に参加してみない?」
と声をかけていただきました。
様々な国で暮らす子ども達と直接話をする機会はそう滅多にありません。
息子達も喜んで授業に参加していました。
海外で暮らしながらも日本語を一生懸命に学ぶ様子や漢字がとても難しいものであることを改めて実感できたようです。
「日本語って意外と難しいねんなぁ」
「やっぱり外国もコロナは流行っているみたいやなぁ」
もちろん、こうしたことはテレビなどを見れば分かることですが、直接話を聞くと改めて心に残るようです。
また、あわせて海外の学校給食の事情や流行りの遊びなども聞けたことがとても楽しかったようです。
まだまだ、日本も海外も不安な日々が続きますが、この状況を嘆くのではなくて、この状況だからこそできることに目を向けてみたいなぁと思います。
春になり、全ての葉を落としていた木々も新芽を出し始めました。
そんな風景を見ながら力を分けてもらいたいなぁと思います。
<オンライン日本語補習校>
休校期間が長くなり、この機会に何かできることはないかなぁ…?という方は、こちらのページから問い合わせをしてみてください。
https://online-hoshuko.dudaone.com/