2020.03.04
2020年3月3日(火)から突然、学校が休みとなり、慌ただしく休校期間の対策をされた方も多いかと思います。
もちろん、我が家にも小学生の息子もいますから、この休みをどう過ごすかが大きな課題となりました。
また、スーパーなどに行くとトイレットペーパーやマスクなどの商品は、完売されていて、売り場が寂しいようにも見えました。
なぜ、こんなに大変なことになってしまったのか?
やはり、コロナウィルスの強い感染力が問題なのかなぁ…なんて改めて感じています。
家族の話題ももちろんコロナの話題が多くなるのですが、息子は「漆喰の家だから大丈夫じゃないの?」なんて言っていました。
もちろん、私も息子も医療の専門家でもありませんから、確かなことは分かりません。
けれど、ヨーロッパのワインを貯蔵する倉庫・古来から日本にある蔵には大量の漆喰が使われてきたことを見ると、漆喰と防カビ・防菌との関係は深い関わりがあるように思います。
漆喰は古来から用いられてきた建材で、強いアルカリ性の為に防カビ性があるという研究結果もありました。
だからと言って、コロナの心配はない!と言い切ることはできませんが、次のようなことをふと思いました。
以前に「キュウイが甘くならない話(※)」を記事として書きました。
採りたてのキュウイを甘くするには、りんごとキュウイをビニル袋に入れておけばいいのですが、言い方を変えると「密閉してりんごの成分をキュウイに感染させる」ということだと思います。
なんだか、このビニル袋は、近年多く見られる人工的なもので作られた住まいと似ているような気がしてならないのです。
もともと日本の家屋というのは、外と内の境目が曖昧だった様に思います。
外なのか内なのか良く分からない土間があり、縁側がありました。
室内には、ギシギシと床がなる板間があり、壁には漆喰や土・砂が塗られていました。
つまり、キチッとした室内にも屋外(自然)にあるものがふんだんに使われていました。
ところが、
そういうものを用いると作る時に手間暇がかかるのでしょう。
人工的なもので包まれた空間が多くなりました。
そうした建物の中にいると、私たちは「りんごと同じ袋に入れられたキュウイ」の様な存在になってしまうのかもしれません。
こんなことをふと思ったのです。
今回のコロナウィルスの一件を通して、地球全体がビニル袋の中に入ってしまっている様な気がしました。
もちろん、感染を防ぐための努力は大切ですが、ただ自分の身を守るだけではなく、「環境を見直す一つの機会にしなさい」というメッセージのようにも感じます。
今年は暖冬でしたが、それでも桜の開花は概ね例年通りになるだろうと言われています。
そんな話を聞くと、自然が知っていて私たちが知らないことは、まだまだありそうだなぁと思います。
(※)コラム「実は心の中で狙っていた豊作キュウイ」
こちらからどうぞ https://www.e-kaiken.com/column/2188/
京都府宇治市
渋谷浩一郎